TCH(歯牙接触癖)と入れ歯
歯牙接触癖(TCH)とは、起きている間、歯と歯を接触させる癖のことです。癖なので、ご自身で気づかないうちに行っています。最近、特にパソコンやスマートフォンの画面などを集中して見ているときに発生しやすいと言われています。
歯ぎしりのように、強い力で噛むわけではありませんが、弱い力で長時間歯と歯を合わせることで、歯や歯の周りの組織に継続的に力のダメージを与えていることがわかっています。
TCHは、全ての人に起こりえます。入れ歯を使っている場合、特に起こりえるTCHでの悪影響を説明いたします。
※TCHの詳細につきましては、以下のリンク先をご参照ください。
TCHによる入れ歯への悪影響
入れ歯の不調の原因として、入れ歯自体の問題だけでなく、TCHなどの癖により症状が出ている場合があります。以下のような入れ歯の問題がある場合、入れ歯自体の利用だけでなく、TCHのコントロールも含めた治療を受けた方がよい場合があります。
歯ぐきへの入れ歯の食い込み
TCHは歯と歯を合わせる癖ですが、入れ歯の部分に常にかむ力が加わることで、歯ぐきを圧迫し続けます。そのことで、お痛みなどの症状につながることがあります。
金具をかけている歯へのダメージ
特に部分入れ歯の金具をひっかけている歯は負担がかかりやすいです。TCHにより、より負担が増えてしまうと歯がグラグラしてきたり、
入れ歯の歯の早期摩耗
入TCHにより、入れ歯の歯が削れるスピードが増してしまい、かみ合わせのバランスが乱れてかみにくくなってしまうことがあります。
入れ歯の破損
常に入れ歯に負荷がかかっていると、金具が折れたり、プラスチックのパーツにひびが入ったりなど、十分強度がある材料・設計を使っていたとしても、破損してしまうことがあります。