入れ歯安定剤とは。
テレビのCMなどでご存じの方もいらっしゃると思いますが、入れ歯安定剤とは入れ歯の裏につけるのりまたはクッションのような材料です。入れ歯が外れたり、お痛みが出たりするときに補助として使用するものです。入れ歯安定剤については、必要なければ使わないことが原則ですが、適切に使用すれば快適に入れ歯を使用することが出来ます。
入れ歯安定剤の説明と入れ歯安定剤の使用法を説明いたします。
テレビのCMなどでご存じの方もいらっしゃると思いますが、入れ歯安定剤とは入れ歯の裏につけるのりまたはクッションのような材料です。入れ歯が外れたり、お痛みが出たりするときに補助として使用するものです。入れ歯安定剤については、必要なければ使わないことが原則ですが、適切に使用すれば快適に入れ歯を使用することが出来ます。
入れ歯安定剤を使用するのは以下のような場合です。基本的には、全て入れ歯の裏面につけて使用します。
総入れ歯の吸着力が弱いときや、部分入れ歯の金具がゆるいとき、入れ歯が外れやすいことがあります。その際、粘着性のある入れ歯安定剤を使用することで、外れにくくすることが出来ます。当院では、即時義歯や治療用義歯、調整途中の入れ歯など、適合性が上がりきっていない場合など、使用をお勧めしております。
入れ歯が痛いときは、原則歯科医院での調整が必要です。しかし、次に歯科医院へ受診できるまで期間があるとき、入れ歯安定剤を使用することで入れ歯の揺れなどの動きを抑えて、痛みを減らすことが出来ることがあります。
外出して人と会う時やお食事会など、絶対に入れ歯が外れてほしくない場面があると思います。そういったときに、補助として入れ歯安定剤を使用すると、外れる心配を減らせて良いでしょう。
入れ歯安定剤には主に以下のような種類があります。状況によって、適切に使い分けをする必要があります。不適切なものを使用すると、歯、歯ぐきや顎にダメージを与えることがあります。可能であれば、歯科医師の指導の下で使用することをお勧めします。
粘着性のあるクリームを入れ歯の内面に塗るタイプの入れ歯安定剤です。最も一般的なタイプの入れ歯安定剤で、コンビニなんかでもよく売っています。柔らかくて伸びるため、適合性の良い入れ歯でも使用できます。チューブから出せばすぐに使えるので、外出先でも使いやすいです。 当院では、使用するなら主にこのタイプのものをお勧めしています。
水にぬらすと粘着力が出てくるタイプの入れ歯安定剤です。粉のため、最も薄く塗ることが出来、入れ歯と歯ぐきの適合への影響が少ないです。良い入れ歯安定剤ですが、少し外出時に使いづらく、また取り扱っているお店が少ないため、入手性が少し悪いです。
入れ歯の内側にクッションになるような厚みのある材料を塗るタイプです。厚みがある材料なので、歯ぐきと適合性がいい入れ歯には使用できません。歯ぐきと全然あっていない不適合な入れ歯に使用することになりますが、そもそも、そのような状態の入れ歯は作り直しか修理が必要な状態なので、クッションタイプの入れ歯安定剤を常用するということは良くありません。水に溶けないので入れ歯安定剤が入れ歯にこびりついてしまい、元の形に戻らなくなってしまうこともあります。
入れ歯と歯ぐきの間に1㎜程度のフェルトのような粘着シートを挟み込むタイプです。厚みが1㎜もあるため、歯ぐきと適合性がいい入れ歯に対しては使用できません。 クッションタイプと同じですが、歯ぐきと全然あっていない不適合な入れ歯に使用することになりますが、そもそも、そのような状態の入れ歯は作り直しか修理が必要な状態です。
入れ歯安定剤について、良くある質問に対して、お答えいたします。