大阪市都島区の大阪精密入れ歯治療室。入れ歯に使う金属の特徴について。

入れ歯の材料

入れ歯に使う金属の特徴

入れ歯に使う金属の特徴について説明いたします。

入れ歯に使う金属には、それぞれ特徴があります。

入れ歯には、金具や補強パーツなどに金属を使用することが一般的です。コバルトクロム合金・純チタン・チタン合金・金合金・白金加金・ 金銀パラジウム合金などがあります。入れ歯に求められる性質として、強度・弾性(バネ)・重量・耐蝕性(さびにくさ)・生体親和性・価格などがあります。それぞれの金属の特徴を説明していきます。

コバルトクロム合金

一般的に使用される入れ歯用の金属です。当院では、基本的には高品質のコバルトクロム合金を使用しています。耐久性も高く、パーツを薄くして快適性も上げやすいです。コバルトやクロムに対するアレルギーがなければ、ほとんどはこの金属を使用すれば問題ありません。

利点

  • 強度が高く、薄く出来る。
  • 適切な弾性を持つ。
  • 錆びにくい。
  • 安価。

欠点

  • 加工精度を上げるためには熟練した技術が必要。

純チタン・チタン合金

純チタン・チタン合金は、コバルトクロム合金と比較して、性質自体は劣りますが、コバルトやクロムにアレルギーがある方に対して、使用する場合があります。コバルトクロム合金より、グラム当たりの重量は軽いですが、柔らかい金属のため、同じ強度を出そうとすると結局重く分厚くなってしまうので、あまり意味がありません。

利点

  • アレルギーになる人が少ない。
  • 錆びにくい。

欠点

  • 高価。(技工料金)
  • 加工精度を上げるためには熟練した技術が必要。 コバルトクロム合金より悪い。
  • 強度が低く、分厚くなりがち。
  • 弾性はコバルトクロム合金に劣る。

金合金・白金加金

高カラットの金合金・白金の合金を指します。金色で見た目が豪華という以外は殆ど利点がありません。とても柔らかいので、体によくなじむといい、バイオメタルなんてありがたがる方もいらっしゃいますが、柔らかいため、やはりパーツは分厚くなりがちで、違和感が増える傾向があります。とても重たくなってしまうため、上の入れ歯は外れやすくなります。

利点

  • 見た目が黄金色。(銀色のものもある。)
  • 錆びにくい。
  • 加工精度が良いので、歯への適合は上がりやすい。

欠点

  • 非常に高価。(材料費)
  • 強度が低く、分厚くなりがち。違和感が増えやすい。
  • 柔らかいので、クラスプがすぐに緩む。
  • とても重いので、上の入れ歯で使うと外れやすくなる。

金銀パラジウム合金

いわゆる健康保険の銀歯の材料です。健康保険の入れ歯にも使用できますが、錆びる上、強度が低く、重量もあり、さらに高価という良い点が全く見つからない合金です。

利点

  • 設備が整っていなくても製作できる。

欠点

  • 錆びて真っ黒になる。
  • 高価。(材料費)
  • 強度が低く、分厚くなりがち。違和感が増えやすい。
  • 柔らかいので、クラスプがすぐに緩む。
  • 重い。

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