山下院長の精密入れ歯へのこだわり。
入れ歯というと、「汚い」「外れる」「食べにくい」「年寄りくさい」など、マイナスイメージを持たれる方が多いと思いますが、歯という臓器に代わりを果たす「人工臓器」で、患者さんの食を支える大切なものなのです。
医学の進歩により、入れ歯も従来のものと比較すると飛躍的に性能が上がっています。当院でも取り扱っておりますBPS精密入れ歯は、従来とは製作方法が全く異なっており、今までは考えられなかった下あごに吸い付く総入れ歯を製作することができるようになってきました。
また、部分入れ歯に関しまして目立ちにくく、かつ残っている歯への負担を抑える強固な構造体を製作するノウハウも持っております。
少しでも多くの方に、本当に良い入れ歯の治療を受けていただきたいと考えております。お気軽にご相談ください。
当院では、最終的な入れ歯のクオリティを優先しております。良い仕事をするためには、やはり「時間」というものが必要になってきます。「安い、早い、うまい」というのは牛丼屋のフレーズですが、高級料理店のコース料理ではじっくり時間をかけてお食事を提供します。
出来るだけ早く入れ歯を完成させたいという患者様のお気持ちも十分理解できますが、患者さんにフィットする入れ歯を提供するために、ご理解していただければと思います。
精密に入れ歯を製作する際に作業工程が増えることで時間が必要です。また、時間に追われて精神的な余裕がないとなると、それだけで色々と妥協してしまうのが人間の心理というものです。当院では、十分な時間を確保し、余裕を持って診療に当たります。
治療と同じで、精度を上げるためには十分な時間が必要になってきます。入れ歯を作った日に入念なチェックを行った後、次の日に先入観を排除して改めて入念にチェックしなおすということを行っております。
また、材料のプラスチックの精密に硬化させるためには、30時間以上の待ち時間が必要です。それより短い時間で硬化を終了させると、大きなひずみが出来てしまい、とても精密な入れ歯とは言えません。当院では、精度を重視しておりますので、確実に材料の硬化時間を30～36時間程度確保するようにしております。
以上の理由により、ごく短時間で精密な入れ歯を製作することは不可能です。ご理解の程、宜しくお願いいたします。
歯科の考え方として、「MI：ミニマムインターベーション」があります。出来るだけ小さな介入で、最も良い結果を出していくという考え方です。
入れ歯はブリッジやインプラントと違い、大きく歯や骨を削って体を傷つけることがなく、さらに費用も安価で済む、まさに体に優しい（お財布にも）MIに即した治療法で第一選択されるべきだと考えております。
世間ではインプラント治療が流行っており、どこの歯科医院でもインプラントを勧められます。しかし、高度な外科手術が必要で、入れ歯やブリッジ治療と比較して金銭的負担も大きく、またメンテナンスも非常に困難なインプラントは気軽に出来る治療ではありません。
確かにインプラントを数年持たせることはそれほど難しくないでしょう。しかし、長期間維持させるためには担当歯科医師の高度な治療技術と患者様ご自身でのメンテナンスに対する努力が必要です。インプラントはむし歯にはなりませんが、歯周病にはかかります。決して、一生ものではありません。
インプラントは、正しく行えば素晴らしい治療法ですが、欠点もあります。現状の日本の医療制度においては、問題点が多いといわざるを得ないと思います。
