入れ歯には適切なサイズがあります。
違和感の少ない入れ歯にしたいと、多くの患者さんは考えていらっしゃると思います。単純に、入れ歯のサイズが小さければ、違和感が減ると考えられるかもしれません。
しかし、入れ歯には適切な形があり、小さくすることで逆に安定性が下がってしまい、違和感が増えてしまうということが十分あります。
入れ歯の違和感を減らすために、安易に小さな入れ歯にするということではなく、違和感を少なくするような設計を行うように致します。
入れ歯のサイズと機能性について、説明いたします。
違和感の少ない入れ歯にしたいと、多くの患者さんは考えていらっしゃると思います。単純に、入れ歯のサイズが小さければ、違和感が減ると考えられるかもしれません。
しかし、入れ歯には適切な形があり、小さくすることで逆に安定性が下がってしまい、違和感が増えてしまうということが十分あります。
入れ歯の違和感を減らすために、安易に小さな入れ歯にするということではなく、違和感を少なくするような設計を行うように致します。
総入れ歯の場合、まずは当院では吸着入れ歯を行っていますので、吸着させることをまず最優先に考えて設計します。吸着させることは難易度が高いので、まずそこを優先して達成することが大事だと考えているからです。また、吸着しない入れ歯は、結局お口の中で動いてしまい、それにより違和感が増えてしまう傾向があります。
吸着させられる入れ歯の形をまず見つけて、そこから違和感の原因となる部分を削って薄くしたり、入れ歯を小さくしたりして快適感を増やしていきます。
例外として、サイズが大きいと吐き気がするということが型取りの時点で分かれば、気持ち悪くならない範囲内で入れ歯を作ることになります。
部分入れ歯の場合、入れ歯のサイズは噛んだ時の力を受ける部分にあたります。入れ歯のサイズが小さくしすぎると、かむことで歯ぐきに入れ歯が食い込み、痛みが出やすくなってしまいます。部分入れ歯の場合、設計の自由がかなりありますので、サイズを小さくするより、違和感を感じやすい部分を避ける方が良い場合が多いです。
例えば、パーツと歯ぐきとの段差の位置によって、違和感を感じる場合もあります。その場合、あえてサイズを大きくして、段差を違和感の出にくい位置に変更するということも考えられます。一概に、小さければ違和感が少ないということはありません。
適切な入れ歯のサイズは、個人差が大きく、簡単にわかるものではありません。標準的に馴染めそうな形を治療用義歯で設定してから、治療用の入れ歯を調整し、最終の入れ歯を作るための情報収集を行います。このことにより、オーダーメイドの入れ歯が完成いたします。