大阪市都島区の大阪精密入れ歯治療室。エビデンス(EBM)とは。

部分入れ歯

エビデンス(EBM)とは

エビデンスに基づく治療について説明いたします。

エビデンス(EBM)は研究結果に基づいた治療です。

最近、エビデンスという言葉が一般化してきていると感じています。エビデンスとは、EBM(Evidence Based Medicine)根拠に基づく医療を意味しています。

医療におけるエビデンスとは、科学的研究結果に基づいた治療であり、具体的には一定の基準を満たした信頼できる研究論文を元に治療方法を決定し、行っていくことです。逆に言えば、研究論文に基づかない治療を推奨しないということです。(例:神社にお参りに行って、ガンを治そうとする等。)

エビデンスの質

    エビデンスとなる研究論文なら何でもよいかというと、そうではなく、研究の行い方により、論文のレベルが決まります。以下のリストで1aが最も信頼できる研究方法で、6が信頼性が低い論文となります。

  • 1a ランダム化比較試験のメタアナリシス
  • 1b 少なくとも一つのランダム化比較試験 (RCT)
  • 2a ランダム割付を伴わない同時コントロールを伴うコホート研究(前向き研究、prospective study, concurrent cohort study)
  • 2b ランダム割付を伴わない過去のコントロールを伴うコホート研究 (historical cohort study, retrospective cohort study)
  • 3 症例対照研究(ケースコントロール、後ろ向き研究)
  • 4 処置前後の比較の前後比較、対照群を伴わない研究
  • 5 症例報告、ケースシリーズ
  • 6 専門家個人の意見(専門家委員会報告を含む)

EBMにより全体的な治療の質の向上・治療の標準化

研究論文に基づいた治療を行うことにより、効果が出やすい治療法がわかりやすくなり、また、エビデンスに従った治療を行うことで、どんな医師でもある一定の効果を出しやすくなります。

EBMの限界

EBMの考え方は、今の医療の基礎となり、とても有用です。しかし、研究論文がないことに関しては、全く役に立ちませ。例えば、入れ歯治療のように、患者さんの快適性など数値化しづらく、主観的な要素が強いことは研究論文を作りづらいということもあります。また、長期的予後など未来のことに関しては、わからないことがあります。

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