大阪市都島区の大阪精密入れ歯治療室。保険の入れ歯が合わない理由について。

部分入れ歯

保険の入れ歯が合わない理由

健康保険で作った入れ歯が合わない理由について、説明いたします。

様々な理由で健康保険の入れ歯は合いません。

入れ歯が合わないということは、入れ歯治療において、よく言われることです。健康保険の部分入れ歯が合わない理由を説明してきます。

部分入れ歯のパーツの保険適用がごくわずか。

そもそも、健康保険での部分入れ歯のパーツがほとんどまともに使えないということが挙げられます。

例えば、クラスプと呼ばれる入れ歯を歯に引っ掛ける金具のパーツがありますが、保険適用だとエーカースクラスプ・ダブルエーカースクラスプ・ワイヤークラスプ・コンビネーションクラスプの4種類しかありません。そのうち、ダブルエーカースクラスプは維持力が低い上に調整が困難だったり、ワイヤークラスプ・コンビネーションクラスプは針金を曲げただけのものでこれも維持力が低く、ごく限られた状況を除いては、基本的に使えないクラスプです。まともなクラスプは、エーカースクラスプのみという悲惨な状況です。RPIクラスプなどの金属パーツやノンクラスプ(樹脂パーツ)、各種アタッチメント装置ももちろん使用不可能です。

また、連結子というパーツも、バー・ストラップ・プレートなど様々な種類のものがありますが、保険適用のものはバー(分厚い金属)とバーなし(分厚いプラスチック)のみが適用で、とても患者さんそれぞれのお口に合わせてカスタムして、入れ歯や歯を長持ちさせたり、快適性を上げるために努力するいう状況ではありません

材料費が赤字。安物を使った方が儲かる。

健康保険適用の材料にも色々グレードがありますが、統一価格なので、どれを使っても保険点数に差はありません。経営を考えると、良い材料を使った方が損をして、粗悪な材料を使った方が儲かるという意味不明な状況になります。そもそも、健康保険適用の材料でまともなものは、ほとんど設定された保険点数以上の値段なので、使用するだけで赤字という算数が出来ない人が作った制度になってしまっています。

また粗悪な材料を使って早めに壊れて破損してくれた方が、また入れ歯を作り直すことになり、その方が儲かるという悪循環もあります。これらのことは、入れ歯に限らず全ての歯科治療に言えることでもあります。

入れ歯が不快であれば、インプラントへ誘導できる。

入れ歯が快適であれば、わざわざ高額で処置のリスクが高いインプラント治療なんて誰もやりません。健康保険の入れ歯が不快であればあるほど、インプラントへの誘導は簡単になります。

かみ合わせの検査が出来る歯科医師がいない。

これも健康保険点数の問題ですが、精密なかみ合わせ検査であるゴシックアーチ検査が出来る歯科医師が絶滅していることもあります。

ゴシックアーチ検査の保険点数は380点(3,800円)しかないのに、ゴシックアーチ検査用の装置を歯科技工士が作るだけで5,000円以上するため、普通に材料費以下の保険点数しかなく、実行不可能ということになってしまいます。

そのため、日本ではかみ合わせを決めるときにろう堤法というかなり大雑把な方法でしかかみ合わせを記録しません。

入れ歯のかみ合わせはかなり適当に・なんとなく作られているというのが実態です。それでは合わなくても当然です。

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