大阪市都島区の大阪精密入れ歯治療室。インプラントを避けるべき状況について。

インプラントから入れ歯

インプラントを避けるべき状況

インプラントを避けた方がよい状況を説明していきます。

インプラント治療を避けるべき状況について。

インプラント治療は、人体に異物を埋め込むという大きな手術です。そのため、処置自体は可能でも、治療の成功率が低くなってしまうため、避けた方がよい状況もあります。病気を持っている場合や、それ以外でもご自身のことによって、避けるべき状況があります。

若い方

インプラントは成功率から考えて、余程のことがなけれあ、一生持つものではありません。若い方は、それだけ余命が長く、インプラントを入れてからのトラブルが発生する可能性が上がります。そのため、トラブル覚悟でインプラント治療を行う必要があります。

若い頃に入れたインプラントがトラブルを起こし、そのフォローのためにまたインプラントにお金と時間をかけてという悪いループに陥ることもあります。当院でも、インプラントのせいで人生を棒に振ったと言われるほどの患者さんもいらっしゃいます。

現実的で嫌な言い方になりますが、ご高齢の方は余命が短いため、インプラントを入れてトラブルを起こす前にお亡くなりになる可能性が上がり、インプラントが一生持ったと言える状況になりやすいです。ご高齢の方は、全身状態の問題により、成功率が下がりやすいということも考えなければいけませんが。

お若い方ほど、入れ歯になりたくないとインプラントに頼りがちな傾向もある気がしますが、インプラントも所詮は固定式入れ歯であるし、着脱式入れ歯はメガネのようなものと発想の転換をした方がよい場合もあります。

収入の余裕が少ない方

インプラントは自由診療です。そのため、インプラントにトラブルが起こったとき、トラブルへの対処も基本的には自由診療(混合診療の禁止)です。インプラントの治療費を支払えば、メンテナンスフリーというわけではありません。

そのため、「他院で埋入したインプラントで埋入後数か月でインプラント周囲炎を起こして歯ぐきが腫れているが、保証対象外と言われた。その後の治療費が払えない。」ということで来院された方もいらっしゃったこともあります。

※歯科治療には、治療後〇年保証と書いてあることがありますが、あれは逆に「厳しい保証の条件を満たさなければ一切保証しない」という保証しないため・責任逃れのためのお約束になっているのが現状です。

歯のメンテナンスの意欲の低い方

インプラントは骨に固定する入れ歯であり、歯が復活するわけではありません。当然、歯より弱いものです。維持するには、適切なメンテナンスを行う必要がありますし、たとえ行ったとしても、悪くなっていくこともあるのが現実です。そのため、そもそもメンテナンスの意欲が低い方は、インプラント治療は難しいと言わざるを得ないでしょう。

通院が難しい方

インプラントのメンテナンスには、特殊な道具が必要な場合があります。そのため、近い将来に通院不能で訪問診療が必要になってしまうような状況では、避けた方が良いでしょう。

歯周病

インプラントは骨に金属のネジを入れますが、インプラントに歯周病の細菌が感染するとインプラント周囲炎を起こします。インプラントを勧めたいために、歯周病でもインプラント治療しても大丈夫という論文を作ったりするわけですが、論理的に考えて、歯周病の細菌感染がインプラント周囲炎を起こすリスクになることは当然です。

糖尿病

糖尿病は歯周病とお互いに悪くしあうという歯周病にとって天敵のような病気です。普通に考えれば、インプラント周囲炎に対してもリスクになります。

骨粗しょう症

骨粗しょう症は、骨がもろくなってしまう病気です。もろくなって、再生能力の劣った骨にインプラントのネジを入れたとしても、上手くくっつかない可能性が上がることは普通に考えれば想像がつくでしょう。今のところ、骨粗しょう症がインプラント治療の明確なリスクであるという論文はないとインプラント推奨派は言うのですが、論文がないからOKというわけではなく、ただ単にまだ調べ切れていないだけという可能性もあります。理屈で考えれば、リスクになることは明らかなのですから。

免疫が下がる状態・病気

インプラント周囲炎は、細菌感染により引き起こされます。感染症なので、免疫が下がるような状態や病気になれば、細菌感染を抑え込めずに悪化するでしょう。

喫煙

喫煙が健康に良くないことは、誰でもわかっていると思います。歯に対しては、口の中の歯ぐきや骨の血流を減らし、感染に弱くする作用があります。歯周病の方にとって、大きなリスク因子です。当然、インプラント周囲炎に対しても、大きなリスク因子として働くでしょう。

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