機能印象とは、お口の動きまで再現した型取り方法です。
入れ歯の型取り(印象)をするときの対象は歯ぐきの部分です。歯ぐきは柔らかい組織なので、形は変化します。例えば、お口を開けているかどうかや、動いているかどうかで変わります。それは、歯ぐきの形はお口の中の粘膜・筋肉とに連動しているからです。
単純にお口の中を型取りするといっても、どんな状態の時の型取りをしたいのか、入れ歯の設計を踏まえて行わなければいけません。
機能印象とは、お口の周囲の筋肉や粘膜を実際に動作をして動かしていただき、その動きを含めて型を取る方法です。例えば、ものを食べているとき、お口を開けているとき、発音をしているときのお口の動きを再現した動作を型取りのときに患者さんに実際に行っていただきます。(「うー発音」、「いー発音」、「つばごっくん」など)
当院での機能印象のコンセプトは、入れ歯を吸着させるために必要な型取りを行っています。吸着入れ歯の仕組みで説明した項目で必要な部分を機能印象によってリアルに型取りします。