大阪市の山下歯科。根っこの病気と症状tとの関連について。

入れ歯とインプラントの比較

根の病気と症状

根の病気と症状tとの関連について説明します。

根っこの病気と症状の関連について。

根の病気(根尖性歯周炎)に関連する症状について説明します。根尖性歯周炎は、細菌感染による炎症が骨の中で広がっていく病気です。炎症による直接的な症状と、炎症により組織が破壊されることによる二次的な症状があります。

症状がないこともあります。(急性炎症と慢性炎症)

炎症には急性炎症と慢性炎症という状態があります。

急性炎症

細菌の活動が活発で、免疫により抑え込めず、激しく炎症を起こしている状態です。症状が出やすく、どんどん進行していく場合があります。

慢性炎症

細菌の活動が緩やかで炎症が穏やかな状態です。殆ど症状がなかったり、あっても少し違和感があるくらいなど、大した事ありません。しかし、、緩やかに自覚症状が少ないまま進行している場合がありますので、油断はできません。人の免疫は限界がありますので、普段は大丈夫でも、体調不良や他の感染症に掛かった時など他に免疫が取られる場合に、ひどくなることがあります。

典型的な症状

炎症があることによって起こる症状が根尖性歯周炎の典型的な症状です。

  • かんだときに響く・痛い。:かんで病巣を圧迫して起こります。
  • 何もしていなくても痛い。:炎症が活動的なときに起こります。
  • 歯ぐきが腫れる。・歯ぐきから血やうみが出る。:炎症が活動的なときに起こります。

進行した時の症状

炎症が広がり、歯の周りの骨が破壊されていくことにより起こります。

  • 歯ぐきが下がる:歯周病(辺縁性歯周炎)と合併して、歯ぐきの組織が破壊されて起こります。
  • 歯がグラグラする:歯を支える骨がなくなって起こります。

特に進行した時の症状

歯の周りから、他の組織まで炎症が広がって行くことがあります。こうなると重い症状が出てしまうことがあります。また、治療も複雑化する可能性があります。

  • 鼻水が良く出る。鼻がつまる。:病巣が上顎洞まで広がると生じることがあります。(上顎洞炎:上顎のみ)
  • 唇の間隔がなくなる。しびれる。:病巣が下顎神経まで進むと生じることがあります。(下顎のみ)
  • 歯ぐきがぺこぺこする。口の中に陰圧をかけると激痛が走る。:骨が大きく溶かされてしまうと起こります。根尖性歯周炎から歯根嚢胞という病気に変わっている可能性もあります。