山下院長の根管治療へのこだわり。
歯科医院で毎日行われている「神経を取る治療」、「歯の根っこの治療」のことを根管治療と呼びます。
患者様は「歯医者さんであれば誰でも出来る」、「誰でも同じように良い結果を得られる」と思われるかもしれません。
しかし、実際には、健康保険での根管治療は成功率が低いことが現実です。
世界で標準されている根管治療は、色々な報告はありますが、成功率が日本の健康保険での成功率より、優位に高くなっています。
当院では、そんな日本の現状を解決しようと、歯を残すために質の高い根管治療を提供するように日々努力しております。健康保険での治療法・材料・治療費の制限がない自由診療での精密根管治療をお勧めいたします。
根管治療とは、神経を取る治療・歯の根っこの治療のことを指す言葉です。根管治療は一般的な歯科医院で毎日行われている治療の1つです。
日本での調査で、根尖部透過像（根の病巣）を持つ歯の割合が歯の種類に限らずほぼ50％以上であるというデータがあります。逆に言えば、日本での根管治療の成功率は50％未満である可能性があります。（左上のグラフ参照）比べて、世界標準的な治療での根管治療では、左下にあるように、非常に高くなっております。
一般的な健康保険治療の根管治療の成功率は、世界レベルで比較すると低いことが考えられます。歯の寿命にかかわる大切な処置にも関わらずです。
健康保険での根管治療の成功率が低い原因として、国の医療費削減を方針により、十分な治療時間を取ることが出来ず、治療方法・材料にも大きな制限があることが理由だと考えられます。
当院では、世界レベルの根管治療を提供するべく研鑽し、可能な限り最良の治療をさせていただくように努力しております。それでも、医学の限界もあり、どんな歯でも100％の成功率で治療できるわけではありません。
初診時にしっかりと検査をさせていただきます。診断をした上で、患者さんの歯の現状と治療を行うことによる今後の展望をお伝えし、患者さん自身に治療内容を理解していただき、治療法を選択していただきたいと考えております。（インフォームドチョイス）
本来なら、出来るだけ天然の歯を残すように治療を行うのが歯科医師の使命だと考えております。
しかし、日本の健康保険制度では、根管治療の治療費が著しく安いです。逆に、歯を抜歯してインプラント治療を勧めると、治療費がとても高額になります。
健康保険制度は、安価に治療が受けられるという良い面もあります。しかし、歯科においては健康保険制度の元で行える治療は大きく制限されているのも事実です。（健康保険診療は、別名制限診療と言います。）
世間ではインプラント治療が流行っており、多くの歯科医院でインプラントを勧められます。しかし、高度な外科手術が必要で、金銭的負担も大きく、またメンテナンスも非常に困難なインプラントは気軽に出来る治療ではありません。
歯を補う手段としてインプラントを学ぶ歯科医師が圧倒的に多いです。
確かにインプラントを数年持たせることはそれほど難しくないでしょう。しかし、長期間維持させるためには担当歯科医師の非常に高度な治療技術と患者様ご自身でのメンテナンスに対する努力が必要です。インプラントはむし歯にはなりませんが、歯周病にはかかります。決して、一生ものではありません。 天然の歯に勝るところは一つもありません。
インプラントは、正しく行えば素晴らしい治療法ですが、現状の日本の医療制度においては、問題点もあると思います。
