コアとは?
むし歯が大きくなると、むし歯を取って神経を取り、かぶせものを入れる治療を行うことになります。その際に、むし歯で失われた歯を補うための土台の部分をコアといいます。コアの形を整えてから型取りを行って、歯の頭の部分のかぶせものを作ります。
根管治療後におけるコアの役割は、根管とお口の中とを遮断する壁の意味合いが強いです。日本では、コアはかぶせものの付属品扱いですが、欧米では根管治療に含まれる処置となります。
根管治療におけるコアのセットについて説明いたします。
むし歯が大きくなると、むし歯を取って神経を取り、かぶせものを入れる治療を行うことになります。その際に、むし歯で失われた歯を補うための土台の部分をコアといいます。コアの形を整えてから型取りを行って、歯の頭の部分のかぶせものを作ります。
根管治療後におけるコアの役割は、根管とお口の中とを遮断する壁の意味合いが強いです。日本では、コアはかぶせものの付属品扱いですが、欧米では根管治療に含まれる処置となります。
コアは根管治療後にきれいになった根管と細菌だらけのお口の中を隔てる壁の役割を果たします。そのためには、歯とコアの材料が緊密に接触し、強く接着していることが大事です。また、かぶせものの芯として歯の噛む力を支える役割もありますので、硬すぎると歯が割れやすくなりますので、歯と出来るだけ近い硬さの材料が良いとされます。
当院では、以下のような様々な手順でコアのセットを行っています。
歯とコアを接着するための接着剤は、歯の表面を乾燥状態すると接着力が上がります。そのため、ラバーダムなどの防湿の器具を使用しながら、コアを接着します。また、根管充填をした直後にセットした方が仮詰めの期間が短くなり、細菌感染のリスクが下がりますので、可能な限り根管充填した直後にコアをセットします。
歯の硬さを近い材料の方が、歯が割れてしまうリスクが下がります。従来は金属製のコアが多く使用されていましたが、硬すぎるため、現在ではグラスファイバーやコンポジットレジンと呼ばれる材料を使用する方が良いとされています。直接法は、硬化前のコンポジットレジンの材料を歯の上に直接盛り付ける方法で、間接法は型取りをして模型上でコアを作ってセメントで歯にコアを接着する方法です。根管への細菌感染を避けるために、仮詰めの期間が短い方が良いと考えると、直接法の方が間接法でコアを作る時間が不要であり、すぐにコアをセットできるために優れています。
ファイバーコアは、コンポジットレジンの中心に補強のためのグラスファイバーの芯を入れたものです。補強を入れた方がよさそうな気がすると思いますが、グラスファイバーの芯を入れるためのスペースを確保するために健康な歯を削って歯の強度を下げるのは本末転倒なことです。また、残っている健康な歯が多い場合、補強自体が不要な場合もあります。
当院では、健康な歯を削らないでグラスファイバーの芯が入るなら、ファイバーコアをセットし、グラスファイバーの芯を入れるスペースがなければコンポジットレジンコアをセットします。