大阪市都島区の山下歯科。インプラントと歯根膜について。

精密根管治療とインプラントの比較

インプラントと歯根膜

インプラントにはない歯根膜という組織について説明いたします。

歯と歯根膜について。

歯根膜歯は顎の骨に植わっていますが、骨と歯は直接接触しているわけではなく、歯根膜という柔らかい組織によって、ひっついています。

歯根膜の役目

歯根膜には、以下のような役割があります。

  • 歯を骨に固定する。(融通の利く固定)
  • 噛んだ時の力の衝撃を和らげるクッションになる。
  • 噛み心地といった感覚を感じられる。
  • 噛んだ時の力のかかり方を感じ取り、噛み方を整える。
  • 噛んだ時の力が過剰になったとき、衝撃を和らげるために筋肉をコントロールする。(開口反射)
  • 歯に継続的な力がかかったときに、歯を動かして周りの組織を自動的に再構築する。(自然な歯の移動)

インプラントには歯根膜はありません。

歯根膜は、歯の根っこの表面に固有のもので、インプラントには当然ありません。インプラントは、オッセオインテグレーションという方式で骨と強固に接触しています。歯根膜の役割を果たすものがありません。

そうなると、以下のようなデメリットが出てきます。

  • 噛んだときの衝撃を緩和しづらい
  • 噛んだ相手の天然の歯に衝撃が加わりやすい。→歯の破折などにつながります。
  • 顎関節などに噛んだ時の衝撃が加わりやすい。→顎関節症につながります。
  • 噛み心地がキンキン・カンカンして悪いことがある。→快適性が低い可能性があります。
  • 周りの歯が自然に動いても、インプラントはそれに合わせて動かない。→しばらくすると、者が詰まりますくなります。

あくまで、インプラントは固定式の入れ歯であって、歯の変わりは出来ません。高性能な歯を安易に抜かず、残すことがとても大事です。「すぐ抜いてインプラント」からの脱却です。

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