大阪市都島区の審美歯科専門サイト。審美歯科とは。

精密審美歯科

審美歯科とは

そもそも、審美歯科とはどういったものなのかを説明いたします。

そもそも、本来の医学には審美歯科・美容歯科という科はありません。

本来の歯科医学の科の分類として、審美歯科・美容歯科という科はありません。大学でも、そのような科は存在しないし、国家試験の科目でもありません。

考えてみれば当たり前の話ですが、見た目のみを優先して、健康を犠牲にするという考え方は、医学にはありません。

医学的には、かみ合わせ・耐久性・残っている歯への負荷・生態親和性など、見た目だけでなく全ての要素を考慮して、治療を進めていきます。

こういった治療は、主にかぶせものを作る科が担当しますので、本来は補綴科(一般診療科ではなく、大学内部での科)という科が担当になります。

ただ、患者さん向けには見た目をきれいにする歯科には審美歯科・美容歯科という科があると、認識されてしまっておりますので、便宜的に当院でも使用しております。

見た目だけきれいにする歯科治療はありません。

例えば、クイック矯正は、簡単に見た目がきれいになるというふれこみで一定のニーズがあります。内容としては、健康な歯の神経を取って、かぶせものをつけることで、歯並びを改善するように見せかけることです。

見た目がきれいなかぶせもの治療を行うためには、以下のような様々な技術に対して、高度な研鑽が必要です。

  • 精密な型取りの技術
  • 上下かみ合わせに対する調整技術
  • 歯ぐきの組織を取り扱う技術
  • 歯の土台やかぶせものの接着技術
  • 歯の神経に対するの治療技術(神経を取る・取らないにかかわらず。)
  • 歯科技工士の歯科医学に対しての深い知識
  • 材料に対する知識や材料の取り扱いの技術
  • 色や形に対する美術的な技術

前歯6本全部かぶせものにしたら、左右対称で色もそろって見た目がきれいになるなんて、人体はプラモデルのように単純なものではありません。歯科医学的に、歯や歯の周りの組織と人工物の調和を考えて、美しいかぶせもの治療を成し遂げるのです。歯科医学の集大成とも言えるべきものです。

技術的に問題のある歯科医療による施術は、以下のような多くのトラブルが発生する可能性があります。

  • 精密でない型取り → 歯とかぶせものの適合性が悪く、すぐ外れる・歯ぐきが腫れる
  • 上下かみ合わせが不適切 → かぶせものがすぐ取れる・割れる・歯が割れて抜歯
  • 歯ぐきの組織の扱いが不適切 → 歯ぐきが腫れる・歯ぐきの見た目が悪くなる
  • 歯の土台やかぶせものの接着技術 → かぶせものがすぐ取れる・歯が割れて抜歯
  • 歯の神経を雑に取る → 歯ぐきが腫れる・最悪抜歯
  • 歯科技工士の歯科医学に対しての浅い知識 → 精度が低く、見た目も悪い
  • 材料に対する知識や材料の取り扱いの低い技術 → 精度が低くトラブル多発
  • 色や形に対する美術的な低い技術 → 歯磨き粉みたいに真っ白な日本人の肌の色に調和しない色・変な歯の形

折角、お金をかけて見た目をきれいにしようとしたのに、歯の健康を失うばかりか、見た目すら満足のいかない仕上がりになってしまうなんてことは、残念なことです。失敗した治療をやり直そうにも、多額のローンを抱えていたりすると、次の治療にかかれないなんてことにもなりかねません。

きれいな口元は素敵です。但し、きれいな口元を作るための方法や、処置をする先生の技術に関しては、メリットとデメリットをしっかり考えた上で選択をすることをお勧めします。医科の美容外科はわかりませんが、審美専門歯科医院より治療メインの歯科医院の方が見た目もきれいにできるなんてことが、歯科の場合は大いにありえます。

健康保険制度により、捻じ曲げられてしまった歯科医療

医学的には、天然の歯に極力近い状態まで治療することが正しいこととなりますが、実際の臨床は、その国の医療制度や経済状況により影響を大きく受けます。

日本の場合、健康保険制度がありますが、医療費削減のため治療内容よりもコストダウンを第一に制度が考えられています。費用が沢山かかる材料や処置は適用になりません。

昔から、保険では白い歯ではなく銀歯になってしまいますが、材料費の高額な金合金が保険で使用できないため、金銀パラジウム合金という金属を使用した銀歯になってしまい、保険では見た目が悪いということが一般的な認識となってしまっています。今は、その金銀パラジウム合金ですら高価ということで、安価で耐久度の低いプラスチックを使用するように移行しているところです。

そのため、「歯科の自由診療=白い歯」といった誤った理解が広まってしまっています。自由診療の治療は保険診療の制限にとらわれず、医学的に質を高い治療を提供できるという本来の意味合いをわかっていただいてる患者さんは、とても少ないのが現状です。