当院で使用するゴールドの素材(含有金属)について説明いたします。
当院のゴールドクラウン・ゴールドインレーに使用している素材の中身について、説明いたします。当院では、二種類の金合金を使用しています。ブリッジなど、強度の必要な場合は硬めの金合金を使用し、インレーなどの少し柔らかい方が良い状況では柔らかめの金合金を使用します。クラウンは、そのケースによってどちらを使用するか個別に判断致します。
合金とは?
ゴールドと言っても、純金だと歯に使うには柔らかすぎて適しません。合金は、複数の金属を混ぜ合わせることで、目的に適した性質に近づけた金属を作ることです。
当院で使用するゴールドの素材は、極力アレルギーを起こしにくいものを選んでいます。
ゴールド(金合金)は金属である以上、金属アレルギーに影響する可能性はどうしてもあります。しかし、特にアレルギーを引き起こしやすかったり、毒性の高いといわれる金属を避けている金合金を選択するようにしています。
具体的には、保険の金銀パラジウム合金で問題となるパラジウム(アレルギーになりやすい)は入っていない製品を選んでいます。
強度の高めの金合金(山本貴金属 ビーアイイエロー 白金加金)
ビーアイイエローは、タイプ4金合金と言われる規格のもので、金合金の中では硬いタイプです。組成は以下の通りです。
- 金 71%
- 白金 4%
- 銀 12.3%
- 銅 12.1%
- その他 0.6%(亜鉛 イリジウム)
少し柔らかめの金合金(山本貴金属 エスジーK20)
エスジーK20は、タイプ2金合金と言われる規格のもので、金合金の中では2番目に柔らかいタイプです。組成は以下の通りです。K20のなの通り、20カラットの高カラット金合金です。
- 金 83.5%
- 白金 0.4%
- 銀 7%
- 銅 8.8%
- その他 0.6%(亜鉛 イリジウム)
(参考)金銀パラジウム合金(GC キャストウェルM.C.金12%)の組成
- 金 12%
- パラジウム 20%
- 銀 46%
- 銅 20%
- その他 2%(亜鉛 イリジウム インジウム)