セラミック治療とは
セラミック治療がどんな治療なのか、詳しく説明をしていきます。
セラミック治療とは、見た目を良くするために、セラミックのかぶせものを入れる治療法です。
セラミック治療(補綴矯正・クイック矯正とも言われます。)は、見た目を改善するために、健康な歯を沢山削って、セラミックのかぶせものを入れる治療法です。
歯の色・歯の形 ・歯の角度など、歯を大きく削って(場合によっては歯を抜いて)、人工物であるかぶせものに変えてしまって、見た目を補正する方法です。確かに、この方法であれば、長期間かかる矯正治療を行わずに歯の角度を変更することが出来ます。また、ホワイトニングでは達成できないレベルの真っ白な歯にすることも可能です。
しかし、そのために健康に対しての大きな代償が発生してしまします。
セラミックのかぶせものを入れるための前準備
セラミックのかぶせものを入れるためには、歯を大きく削る必要があります。また、歯の角度を変えるために、一般的なかぶせものを作るときよりもさらに大きく削る必要がある場合がほとんどです。その際、歯の神経にダメージが行ってしまうため、歯の神経を取る必要があります。
歯を大きく削ること
歯を削るということは、人工的にむし歯を発生させるのと全く同じ意味です。基本的に、歯を削る量が多くなるほど、歯の強度は下がり、歯が割れるリスクが上がります。歯が割れると、抜歯になる可能性が高くなります。
歯の神経を取ること
歯の神経を取る治療の成功率は100%ではありません。医学的に正しい治療法で行って90%ほどの成功率で、一般的に日本の健康保険で行われているレベルの治療であれば、50%ほどの成功率しか出ないと言われています。歯の神経を取ると、そのために歯を削る量は増えるため、歯が割れる可能性は上がりますし、根尖性歯周炎という病気になる可能性が上がります。どちらも抜歯につながる可能性のある病気のため、歯の寿命を大幅に短くしてしまいます。
セラミック治療に変わる治療法
セラミック治療は、大きく歯の健康を害する可能性があります。そのため、出来るだけ歯へのダメージが少ない他の治療法が可能であれば、そちらをお勧め致します。
歯の矯正治療
歯並びが問題なのであれば、クイック矯正という解決方法ではなく、従来よりある歯の矯正治療が王道だと言えるでしょう。
ホワイトニング・ダイレクトボンディング・ラミネートベニア
歯の色や形に問題がある場合、大きく削るセラミックのかぶせものではなく、色を薬剤で白くするホワイトニングや、歯を削る量を少なくできるダイレクトボンディングやラミネートべニアの治療法が選択できるかもしれません。これらは歯の神経を取らずに済む治療法なので、それだけでも歯の寿命が大幅に延ばせます。