案外、一般的に知られていない事実として、お医者さん(医師)と歯医者さん(歯科医師)が根本的に別の資格だということです。
歯医者さんは、お医者さんと同じように大学で勉強して医師免許を取って、内科・外科・眼科・皮膚科・歯科という風に卒業してから専門科に分かれると思われている方がいらっしゃいますが、実は違います。
お医者さん(歯科以外全て)は大学の医学部医学科(6年)を卒業して、医師国家試験に合格するとなることが出来ます。歯医者さんには、大学の歯学部歯学科(6年)を卒業して、歯科医師国家試験に合格するとなることが出来ます。完全に別の国家資格なのです。歯科医師国家試験に合格しても、医師になることは出来ないし、逆に医師国家試験に合格しても、歯科医師になることは出来ません。全く別のお仕事ということです。
なんで医師と歯科医師が区別されているんだろうかということですが、昔の制度でそうだった名残のようです。歯科医師を医師に組み込もうとする動きもあったようですが、実現はされていません。
上記は、日本での医師と歯科医師の事情であって、海外ではまた異なっています。